のどの奥に粘り気のある分泌物が残り、ゴロゴロとした違和感が続いたり、咳をして出したくなったりする状態が「痰が絡む」症状です。
痰は、空気中のホコリや細菌・ウイルスなどが体に入った際に、それらを体の外へ排出するために作られる大切な防御反応です。ふだんは量が少なく気になりませんが、何らかの原因で痰の量が増えたり粘り気が強くなったりすると症状として自覚するようになります。原因としてはウイルス感染による風邪症状が多く、肺炎・気管支炎、副鼻腔炎などを併発すると色の濃いねばつきの強い痰となります。他に花粉症に代表されるアレルギーや、喫煙も原因となります。さらに、胃酸の逆流がある方や、睡眠時無呼吸症候群の方は「のどに痰が詰まっている」感覚が生じることがあります。
痰の状態から、痰の原因について推定することができます。まず、透明や白っぽい痰は、風邪の初期やアレルギーで見られることが多いです。黄色や緑色の痰は、身体がウイルスや細菌と戦っている反応であることが多く、特に緑色の場合は細菌感染の可能性を考えます。血が混じる場合は、強い咳による粘膜の傷が原因のこともありますが、まれに重大な病気が隠れていることがあるため、注意が必要な状態です。
こまめに水分を取り、部屋の調湿・加温をしてのどをいたわることで痰が出しやすくなることが多いです。また、鼻炎症状がある方はしっかり対応して鼻から呼吸ができるように努めましょう。受動喫煙を含む喫煙は気道を刺激するため避けた方がいいでしょう。
痰が一週間以上続く、黄色や緑色の痰が長引く、発熱がある、強いのどの痛みがある、血が混じる、のどに違和感やつまった感じが続く、といった場合は、受診をおすすめします。