鼻がのどに流れる

       

鼻がのどに流れる

 鼻汁が鼻の後方からのどに流れる症状は後鼻漏(こうびろう)と呼ばれます。鼻汁の一部がのどに回るのは誰にもある現象ですが、鼻汁の量が多くなったり粘りが強くなってべったり付着したりすると不快感を伴います。これはアレルギー性鼻炎副鼻腔炎でよくみられる症状で、特に副鼻腔炎に伴う後鼻漏は痰や口臭の原因になるだけでなく、のどや気管を刺激して咳の原因になることもあります。また、鼻腔とつながっているのど(上咽頭)の炎症が後鼻漏の原因となったり、不快感を増強したりすることもあります。

耳鼻咽喉科では、内視鏡を使って鼻の後方や上咽頭を観察して後鼻漏の原因を調べます。さらにCT検査による精査を行うこともあります。治療は薬の処方の他に、耳鼻咽喉科での鼻やのどの処置、ネブライザー治療を行います。当院ではBスポット療法(EAT療法)も行っています。これは上咽頭に塩化亜鉛という薬剤を擦過しながら塗布する治療です。痛みや少量の出血を伴うこともありますが、他の治療が無効であっても後鼻漏が改善する方がいらっしゃいます。

   

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