前庭神経炎は、平衡感覚をつかさどる前庭神経に炎症が生じることで急性のめまいを生じる疾患です。片側の前庭神経の機能が低下することで左右の平衡感覚の情報に差が生じることで体の回転や揺れを誤って認識してしまうことで激しいめまいを自覚します。めまいはじっとしていても止まらないめまいが数日間続くことが多く、吐き気や嘔吐を伴うことがありますが、難聴や耳鳴りなどの聞こえの症状や、体のマヒなどの症状は伴いません。治療は吐き気やめまいを和らげる薬や、ステロイド剤などが使用されます。吐き気のため飲食が難しい場合は入院の上で点滴治療を行うこともあります。急性期の強いめまいは改善することが多いですが、頭を動かした時のふらつきが残ることがあり、その場合はリハビリテーションを行います。