アレルギー性鼻炎

       

 アレルギー性鼻炎は、鼻粘膜が特定のアレルゲン(花粉、ハウスダスト、動物の毛など)に対する過剰な免疫反応の結果、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状が出現する疾患です。ハウスダストやダニ、カビなどに反応するアレルギー性鼻炎は通年性と呼ばれ一年をと通して症状が続くことが多いです。これに対し季節性アレルギー性鼻炎は、いわゆる花粉症のことです。スギやヒノキ、ブタクサやカモガヤなどの花粉によって上記の症状が数週間から数か月続きます。
 診断は症状の経過や、鼻汁や血液の検査によって行います。原因物質をシャットアウトすることで症状は改善してゆきますが、実際には困難ですので、症状をコントロールするための内服薬や点鼻薬などを用います。重症の方には生物学的製剤(オマリズマブ)の投与や、手術療法も行われます。
 アレルギー性鼻炎の原因となっているアレルゲン抗原が分かれば、そのエキスを少しずつ投与してアレルギー反応を起こしにくくするアレルゲン免疫療法も検討されます。口腔粘膜から行う舌下(ぜっか)免疫療法が開発され広く行われるようになってきています。
 花粉症、特にスギ花粉症の有病率は約4割と推定されています。受診や治療にかかる時間や費用の他に、症状による仕事や勉強の効率低下や睡眠障害などの間接的費用(損失)はとても大きいため、日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会は花粉症の重症化ゼロを目指して頑張っています。

   

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